先日宿泊してきました奥白浜椿温泉 XYZスペチアーレのことを動画で宿泊レポします。
こんにちは。
南紀白浜のXYZスペチアーレという、開業したばかりのリゾートに泊っていました。
白浜温泉といえば日本を代表する海のリゾートではありますが、人混みを避けて、いや別に今の流行り病とは関係なく人混みが苦手なので山の方へ、雫の滝へ立ち寄りました。どうでしょうのエメラルドグリーンの水の色。すさみ町のすさみ八景に数えられるスポットです。
めったに人の訪れることがないような場所ですが、滝ガールたちがお食事中でした。じゃましてごめんね~
ちかくにもう一つ「琴の滝」というのもあるようなのですがこれは駐車場から往復1時間歩くようなので今回は断念。
ここに立ち寄る前には大露天風呂のあるわたらせ温泉に立ち寄り湯してきたんですが、このあたりは川湯温泉、つぼ湯で有名な湯 の峰温泉 、龍神温泉、奈良の十津川温泉などがあり、立ち寄り湯ができます。温泉好きにはなかなかのパラダイスなのであります。
お目当てのお宿、XYZスペチアーレは白浜温泉から車で15分ほど離れた椿温泉というエリアにあります。海に突き出した断崖絶壁にたっています。
玄関前にはロールスロイスがいますね。これはお宿の車で白浜空港までお客さんの送迎に使う予定しているそうです。
戸を開けるといきなりぶっかましてきました。
フェラーリ458 スペチアーレ。ネットで調べてみるとサーキット走行に特化した特別なモデルなんですね。
宿の名のスペチアーレはもちろんここから来ているっちゅー訳ですね。
それにしてもミッドシップはセクシーです。
ぼくらがよく乗る乗用車は重いエンジンが前の方にあります。それに対してミッドシップエンジンは基本2シーターでそのシートのすぐ後ろにエンジンがあります。
スポーツカーにとってはいいことづくめなんですが、それ以上にこのスタイリングがネコ科の肉食動物みたいで、まさに走るためのスタイリング。
オープン間際でフロントデスクはもうフロントとしては使えないくらい花で埋め尽くされています。
いえじつはそれでぜんぜん問題ないのです。その話は後ほど。
すっかり赤い跳ね馬に気をとられてましたが、スタッフに案内されて部屋に向かいます。
屋根のある通路でつながっているので見た目にはわかりづらいですが、すべての棟は独立して立つ、コンクリート打ちっぱなしの離れになっています。
いわゆるリノベ物件ではなく新築で、海の景色を壊さない平屋建てというのが好感が持てます。
このスペチアーレという宿はいきなり登場したわけではなく、ここからもう少し奥に入ったところにXYZ プライベートスパ&リゾートという宿がありまして、そちらがスペチアーレの前身です。海が目の前の立地に「浜の番屋」をコンセプトに全室に露天風呂付、しかもわりとリーズナブルな料金ということで大人気となったわけです。海を見下ろすロケーションのこのスペチアーレはそのXYZの高級志向版といったところでしょう。
<ルームインダイニング>
先ずはルームダイニングに通されます。こういうスタイルはまったく初めてですね。
フロントは使えなくても大丈夫と先ほど言ったのは、チェックインはここのルームインダイニングで行うからです。
<部屋>
この先はこちらから呼ばない限りスタッフも入室しない完全なプライベート空間。
部屋はかなり広々の84平米。分かりづらいと思うのでたたみに換算すると46畳分です。これにはルームダイニングや露天風呂も含めているので、それらを差し引いてみてもたぶん30畳分くらいはあるじゃないかなーと思います。
一般的にホテルでは24平米あればツインでもわりと余裕があるねと感じます。なのでここはもう一戸建てのゆとりです。まさにこれ僕が昔あこがれた広いリビングのある家です。
スタッフとは接触はありますが、廊下に出なければ他のお客さんと一切顔を合わせることはありません。
到着時からエアコンがしっかり効いていて快適です。
<露天風呂>
そしてこれが、世界のどこを探しても無いだろうと言われている、いや前身のXYZ以外にはない開閉式の露天風呂です。
ここから青い海が現れる嬉しさたるや。連れのニヤニヤがとまりません。
<プライベートオーシャンデッキ >
ここまでは他のお部屋と同様と思われますが、しかしこの離れはスペシャル中のスペシャル。
断崖絶壁に設けられたプライベートオーシャンデッキです。 60平米あります。
パブリックスペースではありません。
自分の部屋のプライベートスペースです。
もうとびぬけちゃってますね。
他の部屋からはもちろん、宿の外からも見えないような配置になってます。
なんというかもう超高級な別荘に泊りに来ている気分
<風呂>
一通り興奮し終わったのでそろそろお風呂へ。
これは巨石をくりぬいたお風呂で、入っていてもかなりがっしりとした感じがあります。
そしてすこし硫黄の匂いのあるお湯がめちゃめちゃいいです。アルカリが高めなのでしょう、古い角質を溶かして肌がヌルトロになるやつです。
源泉は敷地のすぐ横。湧出温度が低めだそうで循環と加温は有りるようですが、充分に温泉のよさを堪能しました。
<内テラス>
テラスにある椅子はオーナーがデザインしてバリの家具職人につくってもらったそうです。
車好きのオーナーだけあってどことなくランボルギーニのフォルムを思わせます。
<トイレとシャワーブース>
こちらはトイレとシャワーブースと洗面所。
分れていた方がいいという方もいて当然ですが、南国リゾートのあけっぴろげな感じが僕は好きです。
シャンプー類はぼくは皆目わかりませんが、良いものなんでしょうかね、いい香りしてましたよ。
日が傾いてきました。
<料理>
夕食の時間です。
料理はここルームダイニングでいただきます。
料理は日本料理の鈴木さん、フレンチの渋谷さんの二人が協力してつくるそうです。
そして注目はあの鹿児島の「天空の森」で料理長を務め、ぼくの大好きな霧島温泉の「ふたり静」でも腕をふるっていた橋本シェフが料理顧問についていることです。
このカキのテリーヌってやつがめちゃウマでした
(アボカドのうま煮)
アボカドのうま煮、つまり見た目は洋風だけど実は和の出汁がベース
(貝柱のマリネ)
(枝豆のポタージュ)
(刺身)
美しく盛られたお造り、白く泡立ってるのはなんと醤油なのです。
(ポワレ?)
鯛でしょうか、ポワレみたいになってて美味しいです。ピリ辛の味付け
(和牛ステーキ)
和牛のステーキこれはかなり好みのお肉の感じで、どこの部位かは僕には分りませんですが、外国人のスタッフに訊いてみるのもハードルが高そうだったのでそのまま。ただ昔食べた希少部位の「いちぼ」を思い出すな~、なんて食べてました。
(めはりピラフ)
アイディア賞をあげたくなったのがこれ、めはりピラフ。
ピラフが高菜にくるまれてる、要はこの地方の郷土料理めはり寿司のピラフバージョンなわけですが、驚くのはその味の方。こんなにマッチするとはかなり意外でした。
半分はひつまぶしの要領で番茶をかけて味の変化を楽しみます。
(デザート)
<レーザー>
夕食後、「ぜひテラスから外を見ててください。」というので待っていると
レーザーと月明り、海の音とのコレボですね。
映像で和分かりにくいですがレーザーが果てしなく遠くまで飛んでいます。
<夜の温泉>
その後は月あかりの下で心静かに温泉へ。
<月明り>
おやすみなさい
<朝のテラス>
おはようございます。
<朝ぶろ>
露天の朝ぶろで始める一日。気分いいです。
<朝食>
食事はネパール人スタッフが食事を運んできてくれました。
「日本語お上手ですね」
というと
「いえ、まだまだです(笑)」って
えっ、それって日本人以上に日本人なマインドなんですけどと、ぼくらはほっこりしたのでした。
ここではその他にも数名の外国人スタッフが働いていました。まだそんなに接客には慣れていない様子ながら、一生懸命がんばっているのは伝わてきます。
もし泊りに行かれる方がいらっしゃれば、彼らを応援する意味でもたくさん話しかけてくださいね。
<チェックアウト>
チェックアウトの時間です。贅沢な思いをさせてもらいました。
チェックアウトも例のルームダイニングで済ませてしまいます。ですのでフロントは素通りのため他のお客さんとは顔を合わすことはなさそうだけど、唯一車好きが帰り際にもフェラーリをガン見してたらどうなるかな~。
<感想>
海は理屈抜きに楽しい。
いったいどれだけ温泉に浸かっていたかわかりません。
日中、夕暮れ、宵、夜中、明け方と、
断崖から見下ろす海の青、空の色ははそのたびに初めて見るような色をしていました。
1日過ごしてみてこの宿は時代の先を行ってるかもしれないと思えてきました。
今回の流行り病は人々の生活を大きく変えてしまっていますが、そんな中にあって、お客さん同志の接触をゼロにできる宿というのは大注目です。またVIPの方々やお忍び旅行など潜在的には多くのニーズに対応できそうです。
オーナーは平凡が嫌いなのでしょう。
ありきたりを脱出したくなったら、紀伊半島の先端にある尖がった宿へ、また旅に出ることにしましょう。
願わくはフェラーリで乗りつけたいものです。
[/tm_pb_text][/tm_pb_column][/tm_pb_row][/tm_pb_section]
関連記事:
関連記事はありません。