奥飛騨・福地温泉 草円

岐阜 奥飛騨・福地温泉 草円
お部屋 草庵

 

二人の誕生日の旅は今年も草円。誕生日とはいっても一方は11月で一方は1月。その間をとって12月に予約をし、予約のコメント欄には「誕生日の旅行で す」と書いた。ちょっと無理があるが、それは祝いの一品(デザート)せしめたかったからというから、我ながらセコイものだ。

 

低い入り口をすこしかがむようにはいる。そこはしっかりかためられれた三和土(たたき)になっていて、古民家のほの灯りのなかに”ぬくい”空気が漂っ ている。チェックインを済ませて、囲炉裏端でお茶を一服。茶菓子がきな粉餅ってのが珍しいですね。

 


部屋は小上がりに布団敷きっぱなしの私好みのスタイル。ここのお茶菓子はおちょっと変わってるのです。しかも旨い。あけてみると上段から塩昆布、大学 芋、なつめ。なつめを連れは知ってた。木の実だそうで、子供の頃近所のあちこちに成っていたと言う。

 

囲炉裏をはさんでの夕餉。前菜における鴨肉の味噌漬け、湯葉の包み焼きの旨かったこと。そして中央をくり貫いた柚子にグラタンの具材のようなものが入 り、どうするのかと思いきや、これをそのまま囲炉裏の網の上で炭焼きにするのです。

 

鮭の粕鍋。器をそのまま直火にかけるので驚いた。これもまた旨くて、ふたりで最後の一滴まで飲み干した。

 

通常はここで飛騨牛の網焼きなのだが、今回は「飛騨牛の朴葉焼きプラン」なのでそれにスイッチしている。もちろんとても旨かった。旨かったのだが食事 の後半戦と言うことで、4切れ目以降は結構無理無理食べることに・・・30代ならガツガツいけただろうに。

 

食後に向かったのは川原の露天風呂。川原近くの露天風呂は建物からすこし離れたところに建っているので、完全防寒ででかけます。防寒の上着と防寒靴は 部屋に用意されているので安心です。ただどういうわけか、この日は女湯がだいぶぬるかったようだ。

 

こちらは貸切風呂の湯上りどころ。貸切棟まで来たけど、満室だったというときにもここで待てるから便利です。

 

翌朝はけっこう早起きして、貸切風呂で朝風呂としゃれ込む。ここは宿から一旦外に出て、30秒ほど歩いたところに別棟となっていて、内湯+露天のセッ トが3箇所ある。

 

内湯から戸を開けると露天風呂です。空いていたので3箇所の貸切風呂を全部制覇した。その満足感につつまれ朝風呂の縁に二人で寝転ぶ姿、それは2頭 のトドのようであったはずだ。

 

 

 

二人の誕生日の旅は今年も草円。
誕生日とはいっても一方は11月で一方は1月。その間をとって12月に予約をし、予約のコメント欄には「誕生日の旅行で す」と書いた。ちょっと無理があるが、それは祝いの一品(デザート)せしめたかったからというから、我ながらセコイものだ。

福地温泉といえば長座が古民家の宿の世界を切り開き、それに続くようにかつら木の郷やひだ路などが登場。福地温泉自体が昔話の里のような雰囲気だ。草円は それらの中では一番新しい。 低い入り口をすこしかがむようにはいる。そこはしっかりかためられれた三和土(たたき)になっていて、古民家のほの灯りのなかに”ぬくい”空気が漂ってい る。一番新しいとは言えども母屋のあたりは古民家の風情は十分に宿している。
12月の平日だというのにお客さんは次から次へとチェックインしてくる。結構 人気らしい。しかもみんなチェックイン時間を待っていたかのようにチェックインしてくるので皆さん宿好きなのだろう。囲炉裏の端に腰を下ろす。到着のお茶 菓子はきな粉餅というのが変わっている。それを頂いてから、渡り廊下を何度か曲がりながら部屋へ案内された。部屋は小上がりに布団敷きっぱなしの私好みの スタイル。こたつのある居間はかなり狭いがそれで特に不都合は無く、二人ならば意外にちょうどいい空間に感じた。

夕食はこちらも古民家的な設えの半個室。囲炉裏を挟んで向かい合う。バリエーション豊かに山の味を楽しませてくれる。同じ時期に食べ比べたわけではないの で比べられるわけでもないが、長座よりは満足度が高く、もしかしたらかつら木の郷と並ぶか、それ以上かもしれない。前菜における鴨肉の味噌漬け、湯葉の包 み焼きの旨かったこと。そして中央をくり貫いた柚子にグラタンの具材のようなものが入り、どうするのかと思いきや、これをそのまま囲炉裏の網の上で炭焼き にするのです。こんなの初めてで驚いた。囲炉裏の料理って、下手をすると雑な田舎料理になりがちなんですよね。でも、草円はさすがというか、鄙ななかに上 質さをとどめているところがエライ。
ふたりとも大絶賛だったのが、お吸い物の大根包み真丈。山の宿なのに京料理風のやさしい出汁。そして真丈のふわっふわ な食感が存外楽しかった。
食事の時間を気分よく過ごせた功労者はこの料理だけではない。料理を運んできてくれた女性スタッフ。実は1年前と一緒の方だ。そ れとなくさりげなく会話を盛り上げて、また次の料理を取りにいく。その小気味のいいこと。

なにしろ、お風呂が入りきれないほどある。前日にはもらい湯と内湯、露天風呂、川原の湯を制覇して翌朝は貸切風呂を3箇所を回ろうと意気込んだ。この貸切 風呂は3箇所あるが、それぞれが内湯と露天風呂がセットになっているという充実ぶり。湯上りも広々スペースがあり囲炉裏の火が入っている。仮に貸切風呂が 満室でもここでのんびり待てるようにとの狙いもあるだろう。ところがこの日はいつでも待たずには入れた。それをいいことに全部回った。その満足感につつま れ朝風呂の縁に二人で寝転ぶ姿、それは2頭のトドのようであったはずだ。

 

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