鉛温泉は岩手県花巻南温泉峡の最奥部付近に位置し、「藤三旅館」はその一軒宿となります。
発見は600年前、宿の開業は1786年という非常に歴史ある旅館です。
発見は600年前、宿の開業は1786年という非常に歴史ある旅館です。
以前から湯治部と旅館部を併せて営業してきましたが、2015年1月にトレンドの露天風呂付き客室・ラグジュアリースイートの高級旅館部「一三月」をオープンさせ、同温泉郷の大沢温泉と同様、様々なニーズに対応できる宿になりました。
部屋は川沿いを指定、対岸は常緑樹が多いのかあまり紅葉していませんが、私の部屋の正面は真っ赤に色づいた木があってラッキー。
室内は昔の造作を尊重しつつリフォームされています。
さてこちらでは何といっても混浴「白猿(しろざる)の湯」が白眉です。川の高さの湧出口まで天然の岩を掘り下げて造ったという大変なもので、深さは125センチ。
アルカリ性単純泉ながら足元湧出の貴重な湯で、湧出温度57度は大きな湯船で少々ぬる目の適温となり、加水・加温なしの掛け流しでたっぷりと堪能できます。
*原則こちらは浴場内撮影禁止ですが、旅館の許可を得て撮影しています
他に川に面した男女別の渓流風呂(内湯・露天・川に近いひとり用露天)「桂の湯」、男女交代の滝見風「白糸の湯」、貸切風呂「銀の湯」があります。
清掃時間以外終日入浴可能。
入浴後は湯治部の方へ散策に。
食事は食事処で。
もう少し郷土色の濃い献立が欲しいところですが、なかなかバランスのとれた楽しめるコースです。
旅館部の趣のある昔ながらの部屋は少なくなってしましましたが、風呂はもちろんロケーションも良く、湯治部・旅館部・新設の高級棟のどこでもお好みで安心して宿泊できる施設だと思います。
また安価な湯治部に滞在して白猿の湯をゆっくりと楽しむのもまた一興なのでは?
関連記事:
関連記事はありません。