腹は決まっていたはずだった。

 

 

 

文字通り腹だ。

 

 

腹は喉もとを過ぎた裁ち蕎麦が出汁とわさびの風味を漂わせながら食道を通過して、

当然の権利としてに胃に流れ落ちてくるもんだと、待っていたはずだ。

時が来ればそうなるもんだと、確信していたはずだ。

なぜならば、われわれが福島に来たときはたいてい「紅葉亭」の裁ち蕎麦を食している(前回)。

 

 

 

 

ところがだ。

そんな決断を揺るがす事件が、起きた。

 

 

 

事の発端はこうだ。

泊まっていた高湯温泉 ひげの家をチェックアウトする際、宿の方と少し雑談。

その際ひげの家がオリジナルでつくった

『ひげの家おすすめ 福島蕎麦Map』

なるものをもらった。B4サイズの手書きのチラシだ。

“ひげの家ファミリーはみんなおそばが大好きです”

とイラストのような文字で書いてある。

 

 

 

ファミリー

 

 

 

とはいっても、

コルレオーネ家のことではないのでご安心を。

たしかに蕎麦好きじゃなければつくらないようなMAPだ。

 

 

 

そこには福島屈指とされる蕎麦屋さんが7軒記されている。

無意識に「紅葉亭」の文字を探す。

「あった。」

だが、次の瞬間凍りついた。

 

 

 

 

 

 

高山というお店は☆☆☆☆☆を獲得しているというのに

紅葉亭は☆だ。

 

 

 

どうしたことだろう。

 

 

 

動揺を隠せない。

もちろん、福島屈指のお店が名を連ねているわけだから、

ここに載っているだけでレベルが高いことは言うまでもなかろう。

「ならば☆も☆☆☆☆☆も”好み”で片付けられるくらいのものではなかろうか?」

「いや、どんなに僅かな差であっても、最高を求めないでどうする。」

「冒険するのか?」

「冒険のない人生なんて」?

「いや、”蕎麦だけは慎重でなければならない。”そう爺やに教わらなかったか?」

 

 

様々な憶測がなされ、葛藤が生まれた。

胃のほうも予期せぬ展開に成り行きを、固唾を呑んで見守ってる。

 

判断は下された。

「紅葉亭で行く。」

「紅葉亭へ行く」ではない。

 

 

 

「紅葉亭でいく」

 

 

 

だ。

 

 

 

というわけで、

 

 

あ?、長い前置き書いてもーた。

読まされる人の身にもなってみろってんだ。

ってか、自分もこれでだいぶエネルギー消耗。

 

ここからはさらっと流しで。

 

 

 

 

 

のどかな里山にあるお店なんですが、ここはいつ来てもそこそこ混んででますな。

明るい雰囲気で初めての人でも入りやすいと思います。

地元客8?9割ほどといったとこでしょうか。

毎日来てそうなおじさんが大将と抜群のふぐしま弁でトークしてる。

5分ほど待って席が空いた。

 

突き出しは蕎麦のせんべいと漬物。うまいねこれ。

きました裁ち蕎麦。

ずずずっ。

あっ、やっぱうまいね!

大好きだこの店。

天ぷらの盛り合わせも注文。

おー、サクッとしてて美味しいね。

アスパラの天ぷらのうまさにテンション上がりました。あと山菜(ワラビだったかな?)の天ぷらも旨かった。

HPのぞいてみたら自家栽培の野菜だそうだ。

しかしこの天ぷら570円ってお値打ちだよな。

どんだけ食べるん?といった感じですが、

これは蕎麦がきを揚げたもの。前回は味噌味を食べてるので今回は塩。

アンデスの岩塩?(ピンクの岩塩だと勝手にそう思い込んでるが・・・)でいただく。

 

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