蟻の巣みたいに細い道が迷路が絡まる野沢温泉。細い坂の上のほうにそれらしい木造3階建てが見えてきた。
部屋への階段を登ったところに飾られていた甕。外からの光を受けたその光景がふと目を引くのでした。
お部屋は「妙高」。
公式サイトでみたときは狭そうに見えたが、来てみると2人には充分な広さ。角部屋で明るい。
さわやかな風が一方の窓からはいり、もう一方から抜けていく。
建物は100年くらい前のものらしい。木造3階建てに後鉄筋3階建ても増築されたらしいが、戸隠の部屋は木造のほう。歩くときしむが、やはり味がある。
スタッフの女性が淹れてくれたお茶と温泉饅頭をいただく。あとお猪口で住吉屋の源泉を飲めるようになってる。硫黄の風味とあと鉄分かな、連れは顔をしかめたがぼくはわりかし”いけるな”と思った。
温泉饅頭をパクつきながらも、はやく外湯めぐりへ行ってみたくて気持ちはそわそわ。
すぐに外湯めぐりに出ることを話すと、
「汗かきましたらいつでも浴衣交換しますので、おっしゃってくださいね。」
とやさしい気遣いがうれしい。
お湯がたまって入れるようになるのが14:00くらいと聞いていたが、外湯めぐりのまえにどんなお風呂か除いてみた。これは期待がもてます。
熱い外湯に片足を突っ込むことすらできないという軽い敗北感をまとって部屋にもどり、寝っころがったら風格ある格(ごう)天井であることに気づいた。
風が気持ちよく身体をなでていく。あぁ、ここ気持ちの余裕はこの感じちょっと連泊に似てるではないか。TV好きな連れが、珍しくTVをつけない。嬉しい。
昼寝した。
部屋で一眠りした後いよいよ的な宿のお風呂へ。
高い天井のステンドグラスから神々しい光が差し込み、レトロなタイルの浴槽を染める。湯は熱めだが、外湯みたいに暴力的な熱さではなく、野沢に来て初めてゆっくり湯船に浸かることができた。もちろん源泉掛け流しで、源泉は90℃あるが、それを風で冷まして適温にしているらしい。
湯上りどころ。
部屋の鍵は一つなので、ここで待ち合わせすることになる。
ギャラリーとショップ。パソコンが使えたりもする。